こんにちは、スキル診断担当の川村です。
今回は、SkillCompass(R)の約48,000名の診断データを使って人材育成の現状と課題について少し触れてみたいと思います。
まずは図1の経験年数別に見た職種レベルの人数構成をご覧ください。
【図1:経験年数別 職種レベル構成】
経験年数3年~5年未満の人材のうち、全体の8割がレベル2以下という状況です。ITスキル標準のレベル1~2は、上位者の指示が無ければ単独で業務を遂行することが難しいとされるレベルです。レベル3は、担当業務に対して独力で判断し、業務を遂行できるとされるレベルですが、こちらは全体の2割にも到達していません。
このデータはあくまでITスキル標準を基準にして判定したレベルですので、お客様の企業の人材と単純に比較することはできないかもしれませんが、少なくとも5年目までには一人前に仕事ができるように育てたい、というのが本音ではないでしょうか?
また、多くの人材にとっても、入社してから5年目前後を、自分のキャリアの方向性を決める上での一つの区切りとして捉えられるのではないかと思います。
次のグラフは、経験年数別の職種構成を示したものです。
【図2:経験年数別 職種構成】
経験年数を追うごとに「プロジェクトマネジメント」の割合が増加している一方で、「ITスペシャリスト」の割合は、3年~5年未満をピークに減少に転じています。また、「アプリケーションスペシャリスト」は、すべての経験年数を通じて高い割合を維持していることがわかります。
開発系の職種である程度経験を積んだ後に、プロマネ系の職種に移行する人材と、そのまま開発職としてエキスパートを目指す人材に分かれるというお話は、お客様からもよく伺います。いずれにせよ、5年目以降、人材が自らのキャリアパスを切り開いていくためには、一人前の技術者としての土台をしっかりと確立させておくことが必要です。
それでは、経験年数5年目の人材にはどのようなスキルが求められているのでしょうか。
図3は、経験年数3年~5年未満のアプリケーションスペシャリストのスキルレベル平均を示したものです。
【図3:経験年数3年~5年未満 スキルレベル平均】
図1で先述したとおり、レベル2以下の受診者が全体の8割以上を占めているということで、多くのスキルレベルが2.0に到達していない状況です。もちろん、お客様の企業で取り扱うプロジェクトごとに、必要なスキルや優先度は異なるかと思いますが、5年目までに1人前の人材を育てるためには、これらのレベルを3.0に底上げするための具体的な施策を考える必要があるということになります。
技術的なスキルは、研修などの教育や訓練によってある程度のレベルまで習得することが可能です。さらにレベル3を目指すには、習得したスキルを意識的に業務の中で活用することで、継続的にスキルアップを図っていくことが求められます。
また、アプリケーションスペシャリストにとって重要な「インダストリー」のレベルの低さが目につきますが、業界に特化した知識や最新動向は、個人の業務経験や自発的な情報収集などに依存する傾向が強く、属人化しやすいスキルです。これを組織的に強化するのは難しい課題ですが、各部門にいる上位者のスキルやノウハウを後進に伝達する仕組みや環境の整備、社内コミュニケーションの活性化によってナレッジを共有化することで、一定の効果を上げることが期待できるでしょう。
さて、今回は経験年数を切り口にSkillCompass(R)の診断データを分析して、人材育成の現状について考察してみました。このように、スキル診断によって人材の実力を数値化し、経験年数のほか、部署や階層など様々な視点から自社のスキルパワーを分析すれば、定量化されたデータに基づく効果の高い人材育成施策を実現できます。
この記事を読んでスキル診断にご興味を持たれた方は、ぜひこちらをご覧ください(↓)
◆スキル診断サービス 『SkillCompass(スキルコンパス)』シリーズhttp://www2.knowledgewing.com/m_service/ost/skill/skill.html
最近のコメント
~アクティブウィングRC~
~アクティブウィングRC~
~職種・専門分野別レベル分布状況~
~職種・専門分野別レベル分布状況~